蝉氷坊のブログ

 文殊会通信(読書、映画、美術、酒をめぐる片言隻句)ぶらぶらあるき(県内篇・県外篇)梵夫の時間(おりおりの日誌)

ぶらぶら歩き(徘徊歩記) 説経節公演会

 説経節。三代目若松若太夫さんの公演を久しぶりに見てきた。場所は東京都板橋区にある郷土芸能伝承館というところ。

 演目は四つ。

 「蘆屋道満大内鑑 狐葛の葉子別段」 松浪志保

 「安宅の関 弁慶ねじり松段」    高澤 穣

 「飯能の嵐 渋沢平九郎自刃段」   若松若太夫

 「佐倉義民伝 甚兵衛渡し場より住家子別段」

                   若松若太夫

 前二題はお弟子さんの方。

 「飯能の嵐…」は戊辰戦争さなかの慶応4年(1868)、意見の対立から彰義隊から分派した振武軍の若武者渋沢平九郎の最期に材を採ったもの。平九郎は渋沢栄一の妻の兄尾高新五郎の末弟だが前年に渋沢の見立て養子となり渋沢姓を名乗った。

 説経節の演題としては新しく、昭和初期に埼玉県飯能市の大野鉄人氏により作詞されたものに初代若松若太夫が節をつけた。

 「佐倉義民伝…」は、伝説の義民佐倉宗吾郎(惣五郎)が渡し場で追っ手に捕まるところを船頭に助けられ妻子との最後の別れを果たす場面。藩主の圧政を藩や幕臣に訴え出るが聞き入れられず逆に追われる身となり江戸市中に潜伏、かくなる上はと将軍への直訴を前に故郷にもどる宗吾郎。伝承は人口にも膾炙し、歌舞伎をはじめさまざまな芸能に取り上げられているが、歴史資料に確たる記録はないという。

 

 板橋区郷土芸能伝承館 公演中だが看板やのぼり旗はすでに片づけたあと

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 三代目若松若太夫さんについてはこちら(いたばしらいふ.com)。

 http://www.itabashi-life.com/backnumber/person25/index.php

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