蝉氷坊のブログ

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新・銀幕の浄土(気ままな映画評)その5

法*斎

 

シンドラーのリスト

 

 この映画は長めなので腰を据えて観ないといけません。

 だいぶ前ですが、某映画専門チャンネルで放送した時に、一人でジックリと拝見する機会を得まして、ソファーに半分寝そべって観ていました。すると、映画が終わるころには涙がツーっと頬をつたっていました。

 監督はあのスティーブンスピルバーグ、かなり力の入った作品ですね。カラーではなくあえて白黒映画にしてあり、それが映画の良さをまた引き立てている。この映画の中で女の子の赤い服だけカラーのシーンがあり、映画が終わってもそのシーンが忘れられなくなっている自分に気づきます。

 第二次大戦中のナチスドイツとユダヤ人。赤い服の女の子は収容所で殺される運命…。この映画は、シンドラーと言いう商人が戦争の真っただ中で、ユダヤ人を助ける実話が元になっています。

 そのシンドラー、助けたユダヤ人のリストを見ながら、「…もっと大勢助けられたのに…」と呟きながら泣くんですよ。映画を観ている私は「いやいや、貴方ようやったよ!」と心の中で言いながら、ウルウルしてました。

 映画のラスト、お墓が映り花を手向ける老いた方々が映し出されます。花が手向けられているお墓はシンドラーさんのお墓、手向けているのは助けられたユダヤ人の方々、「むむむう、スピルバーグ監督やるなぁ!」って叫んでしまいます。この作品はアカデミー作品賞を受賞し、スピルバーグ監督もアカデミー監督賞を受賞するのです。

 毎度の事ですが、戦争映画を観ると、こうやって人の命を助けるのも人間、奪うのも人間、戦争に勝った、負けたと言いますが、その陰には大勢の尊い命が犠牲になっていることは疑い様のないことです。こんな事をいつまで続けるんですかね、我々は…。

f:id:senhyo-bo:20150228205927j:plain(イラストも筆者)

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蝉氷坊通信メンバー  蝉氷坊 1954年生   海*堂 1954年生   高*庵 1958年生   法*斎