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蝉氷坊のブログ

 文殊会通信(読書、映画、美術、酒をめぐる片言隻句)ぶらぶらあるき(県内篇・県外篇)梵夫の時間(おりおりの日誌)

文殊会通信第30号  2015年3月1日号

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海*堂  消息

 

●最近読んだ本

『戸塚教授の「科学入門」E=mc²は美しい』/戸塚洋二/講談社/2008.10 ★★★

 

 著者のブログの中で、科学に関するエッセイをまとめたもの。主に宇宙物理学と量子力学。ときどき数式が出てくる項目があり、数式自体は簡単なものが多いが、その数字が表しているものの意味がわからないので、それらの数字を加減乗除することの意味はさらにわからない。科学の基礎知識がないのが哀しい。

 それでも、万物の基本粒子の一つで宇宙の中で最も数の多いニュートリノが、われわれの体に何の影響も与えずに通り抜けてゆくという不思議な現象をようやく理解することができた。われわれの体を常時毎秒10兆個以上のニュートリノが通り抜けているという。われわれの体や地球も同じ原子で構成されているが、その原子の中はニュートリノから見るとスカスカだからということだった。どれぐらいスカスカかというと、たとえば水素原子を太陽系ぐらいの大きさに膨らませてみると、その中に10センチぐらいの大きさの電子やクオークが4個散らばっているという程度のスカスカ状態とのこと。だからニュートリノはその中を何の抵抗もなく通り抜けられるということだ。その究極の極微に質量があることを発見したのが戸塚教授だった。

 

▼今読みかけの本

『意味不明でありがたいのか-お経は日本語で』/戸次公正/祥伝社新書/2010.11

 

■アート全般

 先日、八戸市美術館で開催されていた、知人の主宰する教室の書道展を見に行ったとき持ち帰ったリーフレット。

マグリット展/3月25日~6月29日/国立新美術館

・みちのくの観音様/1月24日~3月12日/東北歴史博物館(宮城県多賀城市

・新印象派/1月24日~3月29日/東京都美術館

 

 ついでにネットで調べてみると

東京国立博物館

 特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」

 表慶館     2015年3月17日(火)~ 2015年5月17日(日)

 特別展「みちのくの仏像」

 本館 特別5室   2015年1月14日(水)~ 2015年4月5日(日) 

仙台市博物館

 「吉祥天女が舞い降りた 奈良 薬師寺 未来への祈り」 4月24日~6月21日

 

 

高*庵  消息

 

 しばらくお休みです。

 

 

蝉氷坊  消息

 

●最近読んだ本

 読了した本はなかった。

 

▼今読みかけの本

1.『十九歳の地図/蛇淫 他』中上健次選集(11)/小学館文庫/2000.5

 ここのところ中上健次の文章に取り憑かれっぱなしである。読んでいる最中は感覚的に酔いに近い状態。

2.『対象喪失ー悲しむということー』/小此木敬吾/中公新書/1979.11

 学生時代、『現代のエスプリ』という雑誌を読んでいた。著者の名前には憶えがある。最近受けた研修会で講師が勧める参考書として挙げられていたので。

 

■アート全般

 BS朝日「昭和偉人伝」市川雷蔵/2014.12.3放送 ★★★

 

 映画で観る市川雷蔵は美しい、とつくづく思う。去年NHKで放送された「眠狂四郎シリーズ」などいくつかを録画してレコーダーに残してある。作品としてみればそれほどでもないと思われる映画でも、雷蔵が出てくるとたんに画面が引きしまる。大げさに言えば、一種の香気のようなものが立ち上がる。おそらく地声ではない作ったような発声も、華奢な体型にまとった衣裳と同じく、その立ち振る舞いや表情とピタリと合うのである。『炎上』(市川崑監督/1958年)はぜひスクリーンで観てみたい。

 この番組を見たのは初めて。國村隼の肩の力が抜けたナレーションが心地よい。見終わった印象も、NHKとは違った「軽み」があってこれもよい。

 

●酒肴全般

 シングルモルト余市」/熟成年数無記載/ニッカウヰスキー ★★★★

 シングルモルト「宮城峡」/熟成年数無記載/ニッカウヰスキー ★★★

 

 最近ウイスキーを飲む機会が増えた。NHK朝ドラのせいもあるが、深酒から身を守りたい下心がより強い。日本酒はどうしてもセーブしにくい。

 どちらもニッカウイスキーのラインナップではハイエンドに属する。500mlで1600円前後なので、700ml換算で2200円ぐらいか。

 熟成年数無記載の酒のことをノンエイジというらしい。辞書をみると、日本的用法とした上で年齢差のない、という意味でファッションや流行について使うとのこと。英語では未成年、未熟という意味になる。余市には熟成年別に20年、15年、12年、10年、宮城峡には15年、12年、10年とあるが、ノンエイジはそれより少ない年数ということになるのだろう。

 度数はどちらも43度だが、香りも味わいも結構違う。ひと言でいうと、余市はフルーツ香がやわらかく味もまろやか、いわゆるピートの香りも抑えめである。宮城峡はいずれも少し強めで、色も若干濃い。私の口には余市の方が合うが、料理を伴った席なら宮城峡もいいだろう。余市はストレートとロックで、宮城峡はロックで飲んでいる。

 

【編集後記】

 通算30号です。

 松岡正剛という人が編集していた『遊』という雑誌がかつてありました(1971~1982年)。買わずに(70年代前半雑誌で千円はかなりの高額)、立ち読みをよくしました。バックナンバーを見ていたら仏教の特集号が2冊あることがわかり、運良く古書で手に入れることができました。ときどき取り出して拾い読みしています。これについては後日。

 若い頃は雑誌もいろいろ読んでいました。大手出版社系のPR誌は無料のものも多く、読む時間もたっぷりありました。70年代の『面白半分』(毎号買っていた)や『ビックリハウス』(ときどき買っていた)、80年代に入って『モノンクル』(期待したのに6号で休刊)など、誌名もなつかしい。

 ヘッダの写真は、有料道路の延伸にともなって調査が行われた東北町東道ノ上遺跡。写真奥がおいらせ町、八戸方向です。昨年6月撮影。

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蝉氷坊通信メンバー  蝉氷坊 1954年生   海*堂 1954年生   高*庵 1958年生   法*斎