蝉氷坊のブログ

 文殊会通信(読書、映画、美術、酒をめぐる片言隻句)ぶらぶらあるき(県内篇・県外篇)梵夫の時間(おりおりの日誌)

文殊会通信第23号 2014年8月1日

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海*堂  消息

 

●最近読んだ本

老子荘子』/野村茂夫/角川ソフィア文庫/2004.12 ★★★

 

 角川ソフィア文庫のビギナーズ・クラシックスのシリーズで、そのシリーズ名通り説明が平易で分かり易い。寝る前の20~30分の睡眠薬代わり読書。中国での仏教受容当時,老荘思想によって解釈されたものを格義仏教というが、無・無為・道など仏教の教えに近似しているのが分かる。しかし漢文というのは読めるようで読めない。解説がないとなかなか分かりにくい。

 

▼アート全般

 今月はどこへも行けなかったので、見たかった展覧会を挙げておきます。

 

1.岩手県立美術館

    ジョルジョ・デ・キリコ

    2014年6月21日(土)~2014年8月22日(金)

 

2.仙台市博物館

  東日本大震災復興祈念特別展 奈良・国宝室生寺の仏たち

  2014年7月4日(金)~8月24日(日)

 

 

高*庵  消息

 

 しばらくお休みです。

 

 

蝉氷坊  消息

 

■最近読んだ本

 

 今月はなしです。

 

●今読みかけの本

1.『〈満洲〉の歴史』/小林英夫/講談社現代新書/2008.1

 何年か前に買ってそのままになっていた本。歴史的な事件の中に、有名無名の人物の回顧談や書簡が織り込まれ、一般的な歴史概説書とは一線を画す記述が興味深い。

 

2.『アップデートする仏教』/藤田一照・山下良道/幻冬舎新書/2013.9

 気ままな映画評の法*斎さんからお借りした。一目タイトルに唸ってしまった。たぶん編集者がつけたのだろうが、この手のセンスは誰もが持っているわけじゃない。

 ふたりともたまたま曹洞宗に属しているが、一般的なイメージの坊さんとはまったく別のタイプと思った方がいいだろう。内容は読み始めたばかりで何とも言えない。

 

▼アート一般

映画『雨あがる』/小泉尭史監督/2000/NHK-BS ★★★

 

 人としてつつましいが誇りを持った生き方、敵となるような相手に対しても礼節をつくすが怒るべき時にはそれをことばにも行動にもするような生き方。ここに日本人のあるべきすがたがある。ほんものらしくない、もの足りないほどに好人物なのも黒澤明的、山本周五郎的である。

 寺尾聰宮崎美子の夫婦が美しい。三船史郎の殿様もなかなかよい。

 ところで日本映画のモブシーン、これまで観た中にはいい絵があっただろうかと考えた。この映画でも宿屋の宴会場面があるが、はたしてどうか。映画には婚礼や会議の場面はよくあり印象的なシーンも少なくないのだが、こと酒が入った宴会や刃傷沙汰の立ち回りになると、雑然としてパターン化してしまうのは残念というほかない。こうしたところにも、ひょっとしておおぜいで会議することが苦手な日本の社会風土が影響しているのかもしれない。

 

■酒肴全般

モナスティエール セレクション・グレニヨン/赤ワイン/フランス ★★★

 

 いつものKALDIでいつもの1000円前後のワインから。ワインの知識がないのでいつも当てずっぽうなのだが、これは当たり。ネットでもおおむね好意的な評価である。最近甘い辛いにかかわらず、最初に口に含んだ時に刺激が少ない(スッキリした口あたりの)酒が好ましくなったのは年齢のせいかも。

 

【編集後記】

 通算23号です。

 7月8月と多忙な季節になりました。忙しい時に観られないのが映画です。先月も『グランド・ブダペスト・ホテル』を見逃してしまいました。久々にこれは絶対観ねば、と思う映画だったので悔いが残ります。

 ヘッダは、恐山の回廊で撮った写真。廊下の窓から差し込む強い日差しが創り出すもうひとつの窓。

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蝉氷坊通信メンバー  蝉氷坊 1954年生   海*堂 1954年生   高*庵 1958年生   法*斎