蝉氷坊のブログ

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新・銀幕の浄土(気ままな映画評)その2

法*斎

 「007/ロシアより愛をこめて

 

 その映画を観た時は衝撃を受けました。何せ中学生で思春期のせいも多分に有ったと思うけど。制作は1963年だから自分が三歳の時で、それから10年後にテレビで観ることに。
 荻昌弘さんが月曜ロードショーで解説をしていて、「007/ロシアより愛をこめて」を放送した時のこと。007の音楽が流れ、影絵のようなボンドを銃口がねらうも、撃たれてユラユラと下へ降りる。と、ロシアより愛をこめての音楽と共に、ベリーダンサーの腰や胸が薄暗いライトの中に映し出される。ウブな自分には怪しく艶めかしく感じられ、それが強烈な印象となり脳裏に焼き付いて残っている。
 ボンド・ガールのダニエラ・ビアンキの清楚な色香も、その頃の私には刺激が強すぎるくらいでした。ボンド役のショーン・コネリーに至っては本当に強いと思わせる説得力があり、007役がシックリきたのだと思います。
 映画のスケールの大きさ、アクションの派手さ、ウイットに富んだ会話、映画に登場する人物の性格付けや衣装などのゴージャスさ、田舎者の13歳の自分は、「な、なんだこれはぁ!?」と目をまん丸く、口をあんぐり開けて観るしか能が無かった。映画のラスト、ベニスのゴンドラに乗るボンドとビアンキ。そしてマットモンローの歌が流れる。「映画って面白いなぁ」と心底感動した覚えがある。以来、映画音楽を聴くようになり、映画雑誌「ロードショー」を読むようになり、映画の裏側や制作秘話などにも興味が及ぶようになっていくのでアリマス。

 

f:id:senhyo-bo:20140702184645j:plain(イラストも筆者)

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