蝉氷坊のブログ

 文殊会通信(読書、映画、美術、酒をめぐる片言隻句)ぶらぶらあるき(県内篇・県外篇)梵夫の時間(おりおりの日誌)

新・銀幕の浄土(気ままな映画評)その2

法*斎 「007/ロシアより愛をこめて」 その映画を観た時は衝撃を受けました。何せ中学生で思春期のせいも多分に有ったと思うけど。制作は1963年だから自分が三歳の時で、それから10年後にテレビで観ることに。 荻昌弘さんが月曜ロードショーで解説をしてい…

文殊会通信第22号 2014年7月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 今月読了本は無し。 ▼今読みかけの本 『葬儀と日本人 位牌の比較宗教史』/菊地章太/ちくま新書/2011.8 ■アート全般 「生誕100年!植田正治のつくりかた」/岩手県立美術館/2014.4.12~6.8/★★★ 日本でもっとも有名なアマチュア…

文殊会通信第21号 2014年6月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本『仏典で実証する 葬式仏教正当論』/鈴木隆泰/興山舎/2013.11 ★★★ 日本仏教に対し葬式仏教などとの揶揄や批判に対する反論の書。著者は仏典を原文で読み進めていくうち、日本仏教は表面的には違って見えても、その本質はインド…

新・銀幕の浄土(気ままな映画評)

法*斎 さっそく観ちゃいました、まさか公開初日とは思わずに。見終えた感想は、「良かった!」です。物語はタイムスリップというSF的要素が加わっているものの、親と子の絆を描いた映画。都会に住む青年の孤独、その心の中に母親に捨てられたという恨みに…

ぶらぶらあるき(徘徊歩記) 横浜町の菜の花畑

広がる菜の花畑。まわりを見回せば、空と海、森と丘。 一面に咲いた花を見ると、坂村真民さんの詩がまた身にしみる。 何が一番いいか 花が一番いい 花のどこがいいか 信じて咲くのがいい

文殊会通信第20号 2014年5月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 『信に生きる〈親鸞〉』仏教を生きる第9巻/阿満利麿/中央公論新社/2000.2 ★★★★ 法然が始めたおおらかな念仏の教えを、正統に受け継いだ親鸞は、その念仏の教えをさらに追究していった。その過程を大変わかりやすく解説している…

文殊会通信第19号 2014年4月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 インフルエンザ、大雪、檀務多忙、彼岸と続き、今月読了本なし。 ▼今読みかけの本 1.『現代坐禅講義-只管打坐への道』/藤田一照/佼成出版社/2012.7 2.『科学者が人間であること』/中村桂子/岩波新書/2013.8 ■これから読…

文殊会通信 第18号 2014年3月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』/青木薫/講談社現代新書/2013.7/★★★★ 著者はポピュラーサイエンスから物理学の専門書までの翻訳出版に携わってきた人。この本は副題に「人間原理と宇宙論」とあるように、人間原理とはどん…

文殊会通信 第17号 2014年2月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 『あいさつは一仕事』/丸谷才一/朝日文庫/2013.4/★★★ 寝る前の20~30分に読む本。結婚式、葬儀、偲ぶ会、祝賀会などでの挨拶や弔辞、祝辞を集めたもの。挨拶の言葉そのものが簡潔で深い文芸評論になっているのは著者ならでは…

梵夫の時間 新春大般若会

1月8日は当寺恒例の新春恒例の大般若会(だいはんにゃえ)。 大般若経典600巻の威神力により、一切の厄難を払い、幸運と福寿を招きよせる祈りの法要である。経典を繰る清風が吹き、太鼓の音声(おんじょう)が響きわたる。 法要のあと、餅まきが行われ、…

文殊会通信 第16号 2014年1月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 『葬式仏教の誕生』/松尾剛次/平凡社新書/2011.8 ★★★★ つい持ち歩きやすい新書に手が伸びる。題名通りの内容だが、古代仏教の穢れに対する恐れや、阿弥陀信仰と弥勒信仰の深い関わり、そして仏教が組織的に葬儀に関わることに…

文殊会通信 第15号 2013年12月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 『日本人の叡智』/磯田道史/新潮新書/2011.4 ★★★★ 『武士の家計簿』で注目された著者。週一回の朝日新聞連載記事が元。古文書にとりつかれた著者が、江戸期から平成までの埋もれさせてはいけない98人の人物の深遠で優れた言…

文殊会通信 第14号 2013年11月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 『ホーキング、宇宙と地球を語る』/スティーヴン・ホーキング、レナード・ムロディナウ/エクスナレッジ/2011.1 ★★★ 原題は“THE GRAN DESIGN”。この宇宙はなぜあるのか、われわれはなぜ存在するのか、この世界は創造主を必要と…

文殊会通信 第13号 2013年10月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 今月の読了本は無し。 ▼今読みかけの本 1.『現代坐禅講義―只管打坐への道』/藤田一照/佼成出版社/2012.7 これは、これから坐禅をする上で欠かせない本かもしれない。 2.『ホーキング、宇宙と地球を語る』/スティーヴン・…

文殊会通信 第12号 2013年9月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 『宇宙になぜ我々が存在するのか』/村山斉/講談社ブルーバックス/2013.1 ★★★★ 著者は東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構に異例の若さで就任した初代機構長。素粒子理論における気鋭の科学者。最先端の難しい科…

ぶらぶら歩き(徘徊歩記) 浮島丸追悼集会

十五年戦争を生き抜いた人たちは、下は70代後半から上は90歳を越えている。歴史の生き証人としての寿命はわずかしか残されていない。毎年7〜8月は先の戦争に関する報道が増える時期である。そうした人たちをメディアで見聞きする機会が多いのだが、次世代に…

梵夫の時間 チャリティ寄席と流灯会

盂蘭盆(うらぼん)中の8月15日は、当寺定例法要の流灯会(りゅうとうえ)当日。数えて第19回目です。この夏一番の暑い暑い一日でした。 今年は八戸出身の落語家・桂小文治師匠を迎え、東日本大震災復興応援のチャリティ寄席を合わせて開きました。当寺では…

文殊会通信 第11号 2013年8月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 『反省させると犯罪者になります』/岡本茂樹/新潮新書/2013.5 ★★★★ 何時の頃からか書籍のタイトルに単語ではなく文章を用いることが流布してきたが、この本も同例で、しかも逆説的表現で人目を引こうとするあざとさが感じられ…

文殊会通信 第10号 2013年7月1日

海*堂 消息 ●最近読んだ本 『知の逆転』/ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー他/NHK出版新書/2012.12 ★★★ 功成り名を遂げた6人の科学者へのインタビュー集。英国一人、他五人は米国。 1 ジャレド・ダイアモンド 『銃・病原菌・鉄』の著者、生…

ぶらぶらあるき(徘徊歩記) 川島雄三没後50年展

新聞記事で見つけたので行ってきた。会場はむつ市立図書館で。作品は8日『帰って来た男』『しとやかな獣』、9日『愛のお荷物』『暖簾』、10日『グラマ島の誘惑』『貸間あり』、11日『風船』『幕末太陽傳』という上映スケジュール。ほかにパネルや図書、遺品…

文殊会通信 第9号 2013年6月1日

From 海*堂 ●最近読んだ本 1.『犀の角たち』/佐々木閑/大蔵出版/2006.7/★★★★ かねてから科学と宗教の関係に関心を抱き、その分野の本も何冊か読んだこともあった。著者の目的は科学と仏教の隠れた関係性を明らかにしようとすることにある。その中で著…

ぶらぶらあるき(徘徊歩記) 佐藤光重の彫刻

地元紙のホームページを見ていたら、彫刻師佐藤光重(さとう・こうじゅう)という文字が目についた。「七戸町の商店街でアートフェスタ」と題された記事には、佐藤光重とその弟子蓼内秀好(たてない・しゅうこう)の作品が展示されている、とある。期日が明…

文殊会通信 第8号 2013年5月1日

From 海*堂 ●最近読んだ本 情けないことに今月の読了本なし。 ▼今読みかけの本 1.『犀の角たち』/佐々木閑/大蔵出版/2006.7 同著者の『仏教は宇宙をどう見たか』/化学同人/2013.1 を先月購入し、「あとがき」に目を通したところ、『犀の角たち』の続…

文殊会通信 第7号 2013年4月1日

From 海*堂 ●最近読んだ本 『瑩山紹瑾の生涯』/百瀬明治/毎日新聞社/2002.5 ★★★★ 許多出版されてきた道元禅師伝に対し、一般向けに書かれた瑩山禅師の評伝は寡聞にして知らない。出版後まもなく入手したのであるが、例の如く積ん読期間が長く、ふとした…

文殊会通信 第6号 2013年3月1日

From 海*堂 ●最近読んだ本 『お坊さんのための「仏教入門」』/正木晃/春秋社/2013.1 ★★★★ 現代の日本仏教、特に日本の僧侶に対する批判本は、学者や僧侶その他さまざまの立場の人々によって毎年出版されている。その批判の内容は私怨が動機のようなもの…

文殊会通信 第5号 2013年2月1日

From 海*堂●最近読んだ本 『イエスの言葉 ケセン語訳』/山浦玄嗣/文春新書/2011.12 ★★★★ ケセン語とは岩手県気仙地方のことばに対する著者山浦氏の命名。宮城県の気仙沼市ではない。山浦氏は大船渡市で医院を開業。2011年3月11日の大津波では、著…

ぶらぶらあるき(彷徨歩記) 説経節鑑賞会

1月12日、説経浄瑠璃鑑賞会を聴きに行った。説経浄瑠璃(説経節)は語り物文芸のひとつで、元は僧侶がお経や仏教の教えを説く唱導(しょうどう)が始まりで、その起源は鎌倉時代から室町時代にまでさかのぼる古典芸能である。 会場は板橋区成増にあるアクト…

梵夫の時間 大般若会

1月8日は、当寺恒例の大般若会(だいはんにゃえ)とどんと焼き行事である。 本堂に般若経転飜(はんにゃきょう・てんぽん)の清風が吹き、随喜(ずいき)衆の気合いの励声が響く。外では粉雪混じりの寒風の中、どんと焼きの香煙が舞う。 本堂では、法要のあ…

文殊会通信 第4号2013年1月1日

From 海*堂 ●最近読んだ本 『密教とはなにか』/松長有慶/中公文庫/1993.12(1984.3 人文書院刊) ★★★ 同著者の『密教』/岩波新書/1991.7 ★★★ 1984年は、弘法大師・空海の入定千百五十年の遠忌があった年で、密教ブームが起こった年。その機に出版…

文殊会通信 第3号2012年12月1日

From 海*堂 ●最近読んだ本 『空海の風景』上・下/司馬遼太郎/中公文庫/1978.1 ★★★★ 購入年は1983年(昭和58年)。以前、上巻の半分程度まで読んだが、かなり長い間放っておいた。当時はあまり面白みが感じられなかったからだろう。空海の一生を描…

蝉氷坊通信メンバー  蝉氷坊 1954年生   海*堂 1954年生   高*庵 1958年生   法*斎